​昭和の名作『点と線』初心者がハマった「推理と答え合わせ」と、意外な物足りなさ

​『点と線』を選んだ理由

​「はじめての松本清張」
こうネットで検索して選んだのは、母におすすめの作家を聞いた中の1人だったからです。
名前をきっかけに、検索して辿り着いたのが名作『点と線』
昭和の香りが漂うこの本。
読んでみると、想像以上に「あのサスペンスドラマ」の世界が広がっていました。

​読み心地は「懐かしのサスペンスドラマ」

​読み始めた瞬間のワクワク感は、まるでテレビのサスペンスドラマを観ているようでした。
物語の端々に「これはきっとトリックに使うはず!」という伏線が散りばめられていて、
自分なりの推理をしながら「答え合わせ」をするようにページをめくりました。

​「昭和の当たり前」を知る

​昭和生まれですが、平成育ちの私にはピンとこない「当時の常識」がいくつかありました。

  • ​料亭で働く「女中」さん
  • ​連絡手段としての「電報」の使い方
  • ​鉄道の「時刻表」

​読んでいけば大体のイメージはわかるので、ページをめくる手が止まることはありませんでしたが、経験したことがない世界なので、そこは母に質問することで解決!
母の当時の話を聞くことで、物語の風景がより鮮明にカラーで浮かび上がってきました。

​正直、もっと詳しく読みたかった!「サクサクすぎる答え合わせ」

​一点だけ、「なんで?!」と思ったことがあります。
それは、最後の謎解きが驚くほどスピーディーに進んでしまうこと。
没入していた分、「えっ、こんなにあっさり明かされちゃうの?」と少し寂しくなってしまいました。
登場人物一人ひとりの目線で、もっとじっくり真実を噛み締めたかった……!

雑誌連載という当時の背景も関係しているのかもしれませんが、
それだけ「もっと浸っていたい」と思わせる魅力がある物語でした。

​おわりに

​物語の舞台が、九州の海岸から北海道への出張へとダイナミックに広がるのも、この作品の大きな魅力でした。
推理を楽しむだけでなく、読み進めるうちに「自分もその場所に行ってみたい!」という旅への意欲がどんどん掻き立てられていきました。
もちろん、今の鉄道事情は当時とは全く違います。
それでも、かつての時刻表を手に、鉄道旅で犯人のアリバイ作りをなぞってみたくなるような、
そんな不思議な高揚感がありました。

​私と同じように「サスペンスドラマの旅情」が好きな方には、ぜひこの『点と線』から松本清張の世界に飛び込んでみてほしいです。

投稿:娘

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